サッカー指導者という仕事は、本当にいい仕事だと思う。
子どもや選手の人生に関われる、誇りのある仕事だ。
それでも――
給料や将来への不安を前に、続けることを諦める人がいる。
高石誠は、まさにその現実の中にいた。
現場で戦い、海外にも出て、そして今は「お金」という別のフィールドで、
挑戦を続ける人たちの足元を支えている。
プロフィール
- 氏名:高石 誠
- 肩書き:株式会社Life Benesse 代表取締役
- 所在地:大阪
- 設立年:2023年7月
- 事業内容:独立系ファイナンシャルプランナー / 財務顧問

「弱すぎる」チームが教えてくれたこと
高石が指導者として現場に立ったのは、大学生の頃だ。
中学生時代に通っていたチームのコーチから声がかかり、
指導者のアルバイトを始めた。
当時を振り返り、高石はこう笑う。
「正直、めちゃくちゃ弱かったんです。
『お前ら大丈夫か?』って思うくらいでした」
だが、その“弱さ”が逆に彼の熱を高めた。
練習試合を増やし、行動量を増やし、制度を整える。
優秀な指導者のやり方を吸収し、現場で実践していった。
少しずつ、確実にチームは変わっていった。
サッカーの指導者としてのやりがいと、見えた限界
大学卒業後は、選手を続けながら指導者の道へ進んだ。
26歳で現役を引退し、指導者一本に絞る。
「サッカー指導者は、めちゃくちゃいい仕事です」
そう前置きした上で、高石は現実を語る。
町クラブでは、全員をうまくさせる必要がある。
全員から均等に月謝をもらっている以上、それは当然だ。
しかし、どれだけ努力しても、
給料や将来への不安が解消されるわけではなかった。
「続けたくても、続けられない人がいる。
その構造自体が、ずっと引っかかっていました」

中国で知った“評価される世界”
プロの世界なら、勝てばいい。
結果がすべて。
その合理性に惹かれ、高石は30歳で中国・大連へ渡る。
現地のサッカー協会が日本人指導者を探しており、
その流れで声がかかった。
「給料は、正直かなり良かったです」
30歳以下で月30万円あれば十分と言われる環境。
アジアの中で、日本人指導者の評価の高さを実感したという。
だが、コロナの影響で帰国を余儀なくされる。
「言いなりにならない」ために、お金を学んだ
帰国後、結婚や将来を考える中で、
高石は本格的にお金と向き合い始めた。
日本には、保険、銀行、不動産、税理士など、
多くの専門家がいる。
しかし、誰に相談するかで答えが変わる。
「それって、本当に正解なのか?」
海外では、ファイナンシャルプランナーが
資産形成から税務、将来設計まで横断的に整理する。
高石自身、
「誰に相談すればいいのか分からない」
その状態で長く悩んできた。
本当に必要なのは、
売る人ではなく、全体を整理し最適解を示す人。
そう確信したことが、今の事業の原点になった。

実績が示す「数字の整理」の力
現在、高石は独立系ファイナンシャルプランナーとして、
経営者や個人の“数字の不安”と向き合っている。
これまでに、
3000人以上の資産運用・お金の相談に対応してきた。
赤字が続いていた企業では、
節税の見直しや不要な経費の削減を行い、
営業に使える予算を確保。
結果、
総売上が約300%アップした。
また、別のケースでは、
経費削減だけで
年間200万円以上のキャッシュ改善を実現している。
派手な施策ではなく、
数字を整理し、健全な状態に戻す。
それが高石のスタイルだ。
サッカー指導者は、いい仕事だ。だからこそ
高石は改めて、こう語る。
「サッカー指導者は、本当に価値のある仕事です」
だからこそ、
お金の不安を理由に現場を離れる人を減らしたい。
挑戦を続けられる土台を整えること。
それが、いま自分にできる役割だと考えている。
目指す未来|指導者が“続けられる世界”へ
高石が見据えているのは、
サッカー界に限った話ではない。
挑戦する人が、
安心して前に進める世界。
そして将来的には、高石自身が、サッカー畑に身を置いてきたからこそ
サッカークラブや若い指導者たちに
ファイナンスリテラシーを広めたいと考えている。
多様な働き方が実現すれば、
良い指導者も、良い選手も育つ。
そのための土台づくりを、
いまは経営者支援という形で続けている。
『目指すなら、目指したらいい。
ただし、感情だけで突っ込まないこと。
数字を知れば、
挑戦は“無謀”ではなくなる。
軌道修正が必要なときに、相談される存在でありたい』
高石はそう語る。


